工業会概要
概 要
研削砥石とは、砥粒(グレーン)、結合材(ボンド)、気孔(ポア)の3要素で構成されています。
製法は4種類あり、ビトリファイド法(V)、レジノイド法(B)ゴム法(R)、マグネシア法(Mg)に分かれます。 砥石が使用される用途により最適な砥粒、製法を選択して削る、磨く、切るという主に金属加工分野に使用されています。 砥石は鉄鋼、造船、建設、自動車、ベアリング、電気、機械等の基幹産業の広い分野に使用され、「もの作り」の下支えをしています。 |
活 動
6部会4委員会で構成され、ビト・レジ一般砥石部会、A角砥石部会、C角砥石部会、軸付砥石部会、オフセット砥石部会、切断砥石部会、技術委員会、労務委員会、原材料・輸出入委員会、環境対策委員会があり、各種情報の交換、会員への啓蒙、製品の国際規格並びに標準化への対応、環境問題への取り組みを主な活動としています。
部会・委員会の活動について
技術委員会
技術委員会は、1950年10月に原案作成専門委員会として設置され、製造技術の改善、製品の品質と性能の向上を目的として、1954年7月に研削砥石としての初の日本工業規格であるJIS R6210-1954を制定しました。
以後、製品の多様化と品質の特性に適合させるための積極的な改正作業を実施しており、2024年度は委員会を15回開催しました。
2024年度は、(一財)日本規格協会JIS原案作成公募制度を利用し、JIS R 6211-8(定置式研削盤におけるばり取り及びきず取り用研削といし)及び6211-9(超重研削用研削といし)の改正作業を進め、2024年12月9日に成果物を提出しました。
2025年3月には技術本委員会を開催し、2024年度のJIS改正作業の検討状況及びISOの対応、また、2025年度の取り組み等について全会員向けに報告会を実施しました。
2025年度は、JIS R 6210(ビトリファイド研削といし)、6212(レジノイド研削といし)及び6219(マグネシア研削といし)の改正について、同制度に応募しており、2026年度中の改正を目指しています。
環境対策委員会
環境対策委員会は、法令順守の立場から各種法令にある化学物質の適正な管理・把握等の環境分野への対応を図るため2001年3月に設置され、諸課題について検討を行っています。
同委員会は、これまで全会員向けに「SDGs及びカーボンニュートラルに関するアンケート調査」を実施する等、CO2削減、エネルギー効率化、また、労働安全衛生規則による化学物質の取扱い等に関しては、工業会で抱える同様の課題に対し情報交換、及び対応策を検討する等、積極的に取り組んできました。
2024年度は、WEB形式にて9回、対面形式にて2回委員会を開催しました。2025年度は、5月(京都)と11月頃(東京)に対面形式にて開催する予定です。